Old Hagsと夢

先日、20年ほど前に亡くなった知り合いの夢を見た。キャンプや山菜狩りなど、てるぞう(父)とその同僚を率いてキャンプを指揮していたリーダーで、物心つく前から知っていた。イベントには必ずいる、頼もしい親分だった。そして親分には同じく鉄火肌の奥さんがいて、パンチの利いた(そして後で知ったが裏にドラマを秘めた)ご夫婦を「G籐のおじちゃん、G籐のおばちゃん」と呼んで姉と二人で懐いていた。おじちゃんの方は病気で既に亡くなり、お子さんのいないおばちゃんの方は、お一人で暮らしておられると、だいぶ昔に親から聞いたきり。夢の中で、私はG籐のおじちゃんと一緒に、ひとりぼっちになったG籐のおばちゃんに会いに行く。つまりおじちゃんがお彼岸で里帰りするのに、私が付き合ったという体だった。バン(G籐のおじちゃんと言えば土禁のバン)に乗り込んだ我々は住宅街を彷徨し、最後に小さな古いアパートの前に車を止める。アパートにはとても年をとったおばあさんが住んでいて、まさか、と思いながらも顔をよく見ると、目がきれいな青灰色で、「ああ、このひとが探していた人だ」とわかる。いや別に、おばちゃん碧眼だったわけじゃ無いんですが、目がきれいな印象だったんで、こんなイメージになったんですね。ちなみにおじちゃんは私が子供の時のまま、つまり50代。おばちゃんに会えて、そしておじちゃんがおばちゃんの所に帰るのを手伝ったっていう夢。

そんな夢をしばらく思い返しているうち、夫と夢の主体性について話し合い(生きている二人、AがBの夢を見た場合、近代社会ではAがBの事を考えているせいだとされるが、伝統的にはBがAの事を考えているせいだとされる件)、夢の本を流し読み(夫が)。その本に出てきたのだけど、西洋のかなしばりってOld Hagsという老婆が寝ている人の胸の上に乗っかって起こるらしい。かなしばりって、でも若いころはけっこうあって怖いというより迷惑だったけど、最近はとんとありませんな。いや、そういやうちに、ひとの胸の上に載るやつら、いるんだけど…。金縛りは起きないけど、寝返りうてないし寝苦しいんだな・・・。

主体性については、心理学的に言えば、私がG籐のおじちゃんおばちゃんに会いたい、おばちゃんに会いに行ってなくて申し訳ないと思う気持ちが見させた「虚構」という事になるが、伝統社会的にはお彼岸のタイミングなどで、おじちゃん、あるいはおばちゃんが会いに来たと、彼らの存在を「実体」として解釈するわけだ。私はどちらかというと一般的には合理的な、というか短絡的な解釈をしてしまうのだが、夢に関しては結構(祖母が死んでからは特に)伝統的解釈をしているようだ。夢の中で彼らに会えた事自体は同じく私の体験だからね。

東風の日

最近、花粉症から来る鼻水と目のかゆみがひいてきたなと思ったら、のどと気管支がゴロゴロひゅーひゅーするようになった。今まで気付かなかったけど、どうやらこういう仕組みらしい。

杉花粉→目と鼻

ひのき花粉→のどと気管支

季節ごとの自分の体調とか、この歳になってようやく分かるようになってきた。ひゅーひゅーしないよう、強風のなか急いで庭写真を撮って回る。

 

◆もも

開花が進んでいる。でもこのくらいがMaxかも。

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◆すみれ

大学の駐車場に群生しているすみれ。どぶのなかに落ちかけの奴なら、まあいいかと言い訳しながら、我が家に御到来願う。

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ライラック

咲いたー!思ったより色が薄いけど、まあ後ろの紫木蓮といいコントラストになるか?葉っぱの形がかわいいぞ。

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◆チューリップ

いろんな色の球根を買ったつもりだったけど、なぜに全部同じ色?

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水仙の花がらを摘み取りながら、私的にはかなり満足なできの花壇の写真を撮っていたら、通りかかった近所の人に「くーさはえちゃってー」と言われてしまった。。。あはー、たしかになー。この辺りは皆さん兼業農家で、畑もお庭も雑草なんか生えていやしねえ。高齢化地方集落ではラウンドアップ大活躍っす、、、いえ、皆さん働き者だからです。はい。

桜と湿地

月曜日、隣の市にある砂沼広域公園の観桜苑というところに行ってきた。ちょうど満開で、風が強かったのでとてもいい感じに桜吹雪が見られた。

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ソメイヨシノは散っていたけど、八重桜はまだまだこれから。

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大振りの白い八重。白妙っていったかな。

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亀が沼で甲羅干ししていた。あったかー。

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子供連れのお母さんたちもたくさんいた。まだまだ春休みだもんなー。昨日は出店とかカラオケ大会とかあったらしい。月曜にして良かった。

 

それから小貝川沿いの公園に移動。キモくて写真掲載をためらうような、オオムラサキを模したデザインの建物がある。

菜の花も満開。

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土手の内側は自己責任でどうぞっていう看板がある。増水して水に浸かる部分だね。このあたりの川は、多摩川上流のような砂利の川原とかないのが残念。増水と決壊が前提だから、川からすごく離れたところに土手を作って、あとは川には近づかないみたい。川はもっぱら農業用。

野球場の横で中学生がなんかしてる。近づいてみたら、お化粧して遊んでた。

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 うちにもある貝母百合が「野草園」と書かれた柵の中に咲いている。

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 土手の中には、たぬきの小道という湿地を生かした公園。野草園とBBQ場とミニゴルフコースがある。ゴルフコースの奥は、行ってはいけない雰囲気だったけど、河川敷まで来て川を見ないなんてありえないので、ずんずんすすむ。f:id:kumabushi:20180403214214j:plain

グリーン上には鳥がいっぱい。何かをついばんでいた。

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 ようやくあった。小貝川。水のそばには、堆積した枯れ草がビーバーの巣のようにこんもりしてる。

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いいねえ、すぐそこがイオンモールとは思えない風情だ。

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オフィーリアが流れて来そうな幻想的な景色を楽しんでいたら、旦那は全く違う景色を見ていたらしい。

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こっちはダークファンタジーだね。見てるものが全く違ってすごいなと思う。

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 もう少し上流にいくと、オオムラサキという蝶の保護区域がある。散策路があるので行ってみたけど、まあふつうの広葉樹林。写真はキフジ。樹高10メートルくらいある。しかしオオムラサキが孵る時期でなくて良かったーーー。

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寒くなってきたのでオオムラサキの森に別れを告げ、家に戻った。充実したお出かけでした。

 

おまけ。オオムラサキの森の駐車場に咲いていたシデコブシ。八重なのね。

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4月の植栽 その2

ここ数日とても暖かくて、二日前に比べても目覚しく庭が変化しているので、もう少し植物たちの写真を載せて、フォローしていこうと思う。

◆チューリップ

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 第一号が咲いた。冬に大量に埋めといた球根。二日前より5センチくらい背が伸びている気がする。

 

◆パンジー

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ガレージ前の砂利にこっそり生えてきたパンジー(ビオラ?)。前庭の花壇に植え替えてあげた。すみれを植えたかったけど、パンジーたちも、小ぶりだとすみれの風情がありますな。

ムスカリハナニラ

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二日前にも載せたけど、ハナニラといい具合にセットされた。

◆潜む獣

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昨日ひとりで調子に乗ってユキヤナギ(推定)を超強剪定。ユキヤナギは数年に一度強剪定しないと株が弱って、花をつけなくなるんだけど、こいつは前の住人のときからもほとんど剪定されていなかったらしく、最初の春にわずかに白い花をつけた程度。その後私も放置してしまった。けっこうばっさりいってもダイジョーブとか色々なHPに書いてあるので、思い切りましたよ。これから新芽が出ることを祈る。

◆ディル

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ひどい姿ですが。去年の春に小さい苗を買って植えたけど、収穫できるほどにはぜんぜん育たず冬を迎え、3週間ほど前に植えかえしました。新芽が出てきてる。ディルは大量に刻んでサラダに使いたいので、早くもさもさになってほしいわ。

◆タイム

3年前にひとかぶ植えたのが、わかりづらいけど石組みの上にある。うまく育たず、徒長してしまう。石が悪いのかもと思い、今度は下段に、3株植えてみた。これも三週間前に植えたけど、結構伸びてきてる。気がする。他の雑草をちゃんとはがしたのが良かったのかも。タイムは他の雑草と共生してしまうらしいね。ちなみに石段の上は2年前はミント畑でどうにもならなかった。かなり抜いたから、だいぶ減ってきたな。。

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◆ヒマラヤユキノシタとちびこ

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ちびは外に出ると、ゴルゴ13度が上がる。

◆緋寒桜(全景)

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おとといの記事にはかわいいひこばえちゃんしか載せていなかったので。ほんとはあたまでっかちのひょろひょろ。風が吹くとぐらぐらする。剪定と風対策、どうしたもんか悩み中。

◆黄花片栗

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今朝咲きました。淡い色でかわいい。だんだんと増えていってほしいわ。てるぞうの田舎の山で片栗つんで、おひたしにしてたけど、すごい贅沢だよな。

スノーフレーク(枯れかけ)

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ずっとほしくて、今年ようやく手に入れたスノーフレーク。2週間ほど花をつけ、もう終了。けっこうスズランに似てると思った。あ、ハナミズキの足元にはツワブキがあります。

◆(よく見たら)ニリンソウ

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ニリンソウは毒がなく、山菜として食べられるけど、葉がトリカブトの若葉に似ているから間違えてニリンソウと間違えてトリカブトを食べる中毒事故が多いらしい。この間の情報は、まちがいですね。

◆はたけ

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三つ。レイズドベッドの間にはジャガイモの畝。一番右の箱にはレタスとかスティックセニョールとか植えたので、虫除けカバーを作りました。それにしてもゴールドクレスト、ずいぶんと斜めだな。

この時期はまだ雑草もかわいげがあり、まだまだ私の支配下にある気がするので、しょっちゅう庭に出ては色々触って楽しめる。あと2ヶ月もしたら強暴なヤブカラシやドクダミをむしるのにも飽きて、紫外線でぼろぼろになった肌をさらに痛めつけてまで庭に出る気がなくなってしまう。今年もそのコースかもしれないけど、それでも今のうちに楽しんでおこう。

 

 

 

 

 

 

4月の植栽

平成29年度も今日で最終日。

ここんとこお天気が続いたので、咲いてる花が更新されてました。

もうこのブログもずうっと更新されていなかったので、うちの庭の植栽の備忘録にしてしまおう。

といっても、うちの庭に生えている植物のほとんどは、前の住人(通称ハルオとヨシコ)の植えたものなので、名前の分からないものも多い。そんな中でも今もう盛りを過ぎつつある水仙族は、名前が全く分からないので、図鑑の見た目からあてずっぽうで。

◆タゼッタ(房咲き)水仙グランドモナーク

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この種類、いっぱい植わってるんだけど、なんだか匂いがいまいちなんだよね。なので、あんまり家の中に飾れない。。

 

◆ピンザ?

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 ◆日本水仙

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◆ペチコート水仙

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一昨年の冬に、椿とみかんの剪定をしたら翌春にその足元に、見た事もないかわいい花が咲いてた。何とか名前を見つけた頃には、だいぶしおれてしまっていた。

別名ゴールデンベル

キャメロット

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◆?

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房咲き水仙は、茎に一本しか咲かない普通の水仙よりも早く咲いて早く枯れる。

今はノーマル水仙が花盛りです。

 

では前庭から他の植物を順繰りに。

◆パンジー

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一ヶ月ほど前に、ホームセンターで一株68円だったので購入。茎が濃い紫のとちがうの二種類買うも、左のほうが元気みたい。オリーブの株元で、紫のは日があまり当たらないせいかな。パンジーって、あったかくなると株が腐って虫が寄ってきていやだったな。プランターだったからかもね。長く咲いててほしい。右の写真の奥に見えるのは、ムスカリ。変わった形だ。

ハナニラムスカリ

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ムスカリってほんとかわいいな。

裏庭にぽつぽつはえててもえもえなので、昨冬球根をたくさん前庭にも植えてみました。手前はブロック塀の穴に植えた(てか捨てた)セダムちゃん。まだ紅葉中。

◆ヒヤシンス

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ヒヤシンスも、裏庭にちょぽちょぽ生えててかわいかったので、昨冬球根を植えてみた。チューリップも同じく。昨冬は、すごく忙しかったけどストレスのせいか、割と庭のことをした。ヒヤシンスっていい香りのイメージだったけど、同じ時期に咲いてる沈丁花がすごすぎて、あんまり香りの存在感ないなあ。でもかわいいからいいわ。来年も同じボリュームで咲いてほしいけど、うえっぱじゃ難しいのかね。

◆バイモ百合

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これまたもう終了気味。咲き始めは透明感のある緑色で、脱皮したばかりのセミみたいで美しい。ひげがオリーブの枝に伸びてきてた。今年は30センチくらい離れた場所に、小さな株ができて花が一輪咲いていた。分球したのかな、うれしい。

ローズマリー

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ハルオトヨシコの家を買い取ろうと思った決め手になった、巨大なローズマリーの株。取っても取ってもまだまだのびる、たのもしいやつ。この時期は花もきれい、そして花も食べられる。

◆柊南天

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 ほんものの柊は、虫食いがひどくて汚いので切り倒してしまったけど、こちらの柊南天は虫害が少なく、育てやすいわ。てか、なんもしてないもんね。お花もかわいい。

クリスマスローズ

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アジサイの株もとにこっそり植わってたやつ。手前を整理したら、よく見えるように、そして日が当たるようになって、株が大きくなったみたい。

ライラック

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昨年の春、花期が過ぎた苗を植えた。花を見るのは初めてだわ。楽しみ。ライラック赤毛のアンの幼少期住んでいた(妄想の)家に咲いている花。すごく株が大きくなったら、みごとだろうなあ。これはでも、大型化しないものを買ったのだったかも。

◆立金花(リュウキンカ)?

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はじめて名前調べたけど、聞いた事ない名前だわ。今年はわが庭でだいぶブームみたいで、あちこちの木陰で見かける。咲きかけのときは、外側の花弁が緑がかっていて、透明感があって美しい。

◆ヒマラヤユキノシタ

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実家に同じ花あったな。調べたらたいそうなお名前だったわ。うちわみたいな葉っぱが特徴。割と丈夫で、砂利の隙間から生えてきたから花壇に移しといた。

◆紫木蓮

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とても好きな花。越してきてから全く剪定していないので枝が自由形になってるな。

◆テッセン

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若芽がふさふさでかわいい。今年もきれいな花をいっぱいつけておくれ。先週末に、このテッセンの株周りを覆っていたイモカタバミを一掃した。株と根を傷つけていないか少々心配。

◆?

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薄紫の小花が咲く。名前はまだない。てかしらない。

沈丁花(白)

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うっとりする香りがご近所中に広まってる。奥に赤花の沈丁花もあるが、日当たりがよくないため、白花ほど元気いっぱいではない。沈丁花って、枝が分かれるところ、よく見ると気持ち悪いんだけど、枝自体は樺細工みたいできれいだね。

◆椿(一重)

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なんだかいまいちな写真写りだけど、本物はもっと花の色が濃厚で、これがおばあちゃんのいっていたこんつばきってやつかなと思う。咲き方もおちょぼぐちで可憐。いままでこいつの下にのさばっていた柊が痛くて邪魔なせいで、全く手入れしてなかったので(それはハルオトヨシコも同じだったであろう)おかしな樹形になってしまった、推定こんつばき。今年は花後にきれいに剪定してやるからな。

→コンツバキでなくて、紺侘助だね、おばあちゃんが言っていたのは。これがそうなのかは微妙。侘助は、普通のツバキより小ぶりでつぼみが固く、秋から春にかけて咲くんですと。

◆?→緋寒桜

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ずっとヒガンザクラだと思ってたけど、彼岸どころかソメイヨシノと同じタイミングで咲いてるし、てか桜じゃねーし!桃、、、ですよね?樹高は2メーター越えてて、やっぱりおかしな樹形なので、何とかしてやりたいところ。ひこばえにも花がついていてかわいいが、、、いいのか?

→彼岸桜ではなく、緋寒桜であるかもしれないと思い始めた。緋寒桜は、桜の仲間か、スモモの仲間か、微妙なところらしい。河津桜もこの仲間なんだね。暖かいところの植物なのに、寒いうちの庭で綺麗なお花咲かせてるんだから、大事にしないとね。

 

オダマキ

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2,3週間前に、ホームセンターで一鉢200円で売っていたオダマキ。おばあちゃんの庭にも植わっていたので、3鉢、色違いで植えてみた。青は午前中日が当たり、午後は金柑の木陰になる砂利横、赤と、写ってないけど緑は午前中日陰で午後日当たり強のガレージ壁際。青の場所のほうがよさそう。

◆牡丹

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膨らみつつある、毎年大量の大輪の花を咲かせてくれる牡丹。てるぞう(父)によると、牡丹は根を張るので、根のスペースがしっかり確保されていれば、粗食でも大きく育つらしい。こいつの足元は砂利だし、お礼肥えも寒肥も、そんなマメにはあげてないもんなあ。

木瓜(ぼけ)

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花期が長い。とげのついた徒長枝を出し、他の木に絡んでくるのさえなければ、とてもおりこう。

◆黄花片栗

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去年、神代植物公園で購入。てるぞうの薦めにより、花のついていない株を選ぶ。今年は花が見られるかな。

ニリンソウ

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去年大ブームだった。今年はシャクの勢いに押されてますな。ニリンソウイチリンソウ、どちらかが毒だった気がする。

◆ユスラウメ

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ゆすらうめの実って、少しさくらんぼに似てるって、フォロー中のブログに書いてあって、安い苗を昨年夏に購入。実を食べてみたけど、さくらんぼには遠かった。でも他のベリーと煮たりしたら、おいしかった。

◆レモン(枯死寸前)

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引っ越してすぐに買ったレモン。3回目の冬も、うまく越せずにまたつるっぱげに。。。来冬はハウス作ってやんべ。

◆しだれ桃

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縮葉病にやられているもも。農薬まいてと2月に旦那に頼んだが、やってくれていないことが今判明(怒)。昨年はとくに花つきが悪かった。今年も悪かったら、旦那のせいだな。

◆ギンヨウアカシア(ミモザ) 

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なんだか思い描いていたものとだいぶ違う。2年ほど前に植えたが、昨年の春剪定をしそこなったためか、2月にみたらものすごい数のイセリアカイガラムシが!花期を前に燃やしましたよ。残った花は、重すぎてしだれてる。でも他の家に咲いているミモザって、もっと色がきれいなのに、うちのは何でこんなくすんでるんだろう。

ムスカリ

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ミモザの足元の、ハルオトヨシコの頃からのムスカリ。横にギシギシが生えてる。ギシギシって、ヨーロッパではおいしくいただかれてるって言うんだけど、なんか見た目が悪くて手が出ないわ。

◆ふぐり丸の墓

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去年の7月に、大通りで車にはねられて死に掛かっているとことを拾った(私たちが通りかかる数分前くらいだと思う)。首をもたげてて、でも体は動かせなくて、ほおって置けなかった。大通りで夜で危ないけど確保して、病院に急いだけど、途中で「きゅうっ」と鳴いて、死んでしまった。立派なふぐりを持ったオスだったので、「ふぐり丸」と名づけて、夏椿の下に埋めた。外で強く生きた、立派なやつだったのだろう。

後日譚

◆夏椿(ヒメシャラ)

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夏に咲く花もいいけど、木肌が美しい。昔、函南に別荘があった頃たまに行った、ヒメシャラという名のうなぎやを思い出す。

◆椿(八重)

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南側に咲く八重の椿は大輪すぎる。去年かなり枝落としたんだけど、まだ負荷がかかってるんかな。つぼみが多いのは、いい状態じゃないんだよね、でも咲かないで枯れていたつぼみが大量だった去年に比べれば、だいぶいいかな。日当たりがよすぎて焼けちゃってる。

クリスマスローズ

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前住んでたアパートから連れてきたやつ。緑色がきれい。でも油断するとものすごく繁殖する恐ろしいやつ。

◆やさい

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BBCのナイジェル・スレーターの番組に出てくる菜園がほとんどすべてこのRaised bedスタイルで、とても管理しやすそうだったので見よう見まねで作成した。一段上にあるだけで、だいぶ作業が楽、地面が見やすい、雑草が抜きやすい。ここに植わっているのは、ねぎ、ほうれん草、スナップエンドウ。あとふたつ、箱がある。

 

おまけ。

12月くらいに、那須に行ったときの写真。殺生石というおそろしい場所を超えたところにある展望台。

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ガラスの街

今日から半月ほど仕事で北アフリカに行く。トランジットで読もうと持ってきた

数冊のポール・オースターのうちガラスの街を手に取ったら、何と最近読んだこ

とがあるやつだった。しかもここ数ヶ月で読んだと思われる。マッハで死んでい

る私の脳細胞。こんなことだから、ちゃんとブログに記録して、ついでに自分の

記憶野にも刻んでしまえと思ったのに、すでに数週間放ったらかしだし。。。。

ついこないだ16personalities.comで判定された、計画性を持たない=飽きっぽい

自分の性格を悔やむ。

悔やんでてもしょうがないので、色々な反省も兼ねてうろ覚えのガラスの街を紹

介します。正確ではないので、ご了承ください。

 

ポール・オースターの話は仕掛けが多く、中年男性のジワリとした哀愁があって

好きなんだけど、湿度の多い日本ではなかなか読む気にならない。だからまだ三

冊くらいしか読んでない。お話は主人公のところにポール・オースター探偵事務

所あての間違い電話が掛かってくることで始まる。それまでは、社会的には匿名

の探偵小説家として静かに暮らしていたのが、それを機に探偵の真似を実際に始

めてしまう。この辺り、オースター得意の入子形式が効いている。物語の作者と

登場人物という彼我のラインが二重三重に混濁し、曖昧になる。

探偵の振りをした主人公は、宗教学者父親に、神的言語を獲得するために13年

間暗闇と沈黙に閉じ込められたピーター・スティルマンという男の依頼、つまり

消息を絶った父がNYに戻ってくるので、再び彼を傷つけに来ないよう、尾行して

欲しいという依頼を受ける。この父親、怪人ぽい老人で、NYを毎日さまようんだ

けど、主人公はそのルートを手帳に記入して行く。

地図好きの人なら経験があるだろう、その日通った道を、家に帰って地図を見な

がら辿る喜び。その度に我々方向感覚に導かれし者たち(悲しい哉、その恩恵に

与らぬ者たちもいる)は、何かしらの発見をし、心を震わせる。この道はあの場

所につながっていたのか、こんなところに行ったことのない素敵な袋小路がある

(すぐそばを通った!)などなど。恩恵に与らぬ人たちから見れば下らないのひと

ことで終わってしまう密かな楽しみ。主人公も手帳のメモから再現された手書き

の地図をしげしげ眺めてるうちに、アルファベットが浮かんできた。まさに地図

好きが地図好きに送る夢のメッセージ!連日の地図を繋げるとバベルの塔と読め

る。一つの言語を有していた人々の建物。NYの摩天楼。神話時代と現代をつなぐ

老人の徘徊。老人を追ううちに、主人公は手帳にメモを取ることと、そして老人

が消失してからは老人の泊まっていた宿泊所を24時間見張ることに自身の全存在

を掛けるようになる。向かいの路地のゴミ箱に身を隠し、完全に自分の存在を消

して見張ることが、彼の実存となった。

数ヶ月後に鏡に映った彼は、すっかりホームレスになりきった自分を発見、追っ

てるつもりが自身が怪人の老人のようになってしまった。アパートも解約されて、

匿名で得ていた作家という社会性が、ほんとうに彼のものだという証も失われて

しまった。以前から繋がっていた「本物の」ポール・オースター(探偵ではなく

作家)に助けと理解を求めるが付き合いきれないと言われ、依頼人のアパートを

訪ねるがそこに夫婦が住んでいた形跡はなく、主人公は自らの世界に飲み込まれ、

文字通り消えてしまう。

 

途中で放り出されたキョーレツな登場人物たちのキョーレツなエピソード。広げ

っ放しのいくつもの物語は、主人公の妄想というリアリティをくっきりと描く。

あるいは常に現実とはオチの無い、妄想的なものなのだ。何ともアメリカ白人的

男性な話で、彼らは常に社会的に消えることを、恐れながらも求めているように

思う。ゼロかサムか。成功と敗北が極端で、表裏一体なハードさ、この茫漠とし

た読後感は、カラッとした砂漠(ドバイとかチュニジア)で読むに相応しいと思う。

でもこれに湿度を加えると安部公房だよな。

 

 

 

 

9000個の生卵

三連休の中日が祖母の一周忌兼新盆で、準備もあったので土曜の朝から実家に向けて出発した。

家を出て直後に、かごに入れたにゃったくんが先日のふぐり丸のニオイに恐怖しておしっこもらしてしまった。家に戻ってにゃったを洗い、びっしょりおしっこかけっれた私もシャワーを浴びて、にゃったを連れてくのを断念し、1日分の餌の準備などして、ちびだけ連れて出かけ直したのでした。すでに予定より1時間近いロス。「死せるふぐり丸、生けるにゃったを失禁させる」。

実家は我が家から車で2時間半もあれば着くのだけれど、運悪く私たちが出発する数時間前に、いつも乗る高速インター付近でトラック数台が衝突して横転した。そのトラックの一つが積んでいた生卵9000個が割れてしまい、路面はぬるぬるに。そんなこととは知らず、渋滞なんかしたことないエリアなので、連休初日なのになめきって渋滞情報なんか見ずに飛び出した我々を待っていたのは、高速乗って5分でピタッと沈黙した車の群れなのでした。

スマホを持っていないので、「桜土浦インター付近で事故」という入口の情報以外は何も分からず、猛暑でオーバヒートしそうなエアコンをだましだまし動かしながら待つこと2時間半。周りの人々の中には、身体的要求に耐えられずタオルをかぶって歩き出す人も多かった。事故現場を通り過ぎたのは1時15分。最寄りのSAで掲示を見たら、「1時に通行止め解除」とあった。「通行止め!?」そらそうだ、生卵9000個が高速道路で割れたら、掃除するのに通行止めにするしかない。それは今ならわかるけど、それなら何でインター入口に書いてくれないの?それとも書いてあったけどやっぱりだんなが見落としたのか!?いや、もうそれは問うまい。今はただ、おばあちゃんと9000個の卵(たぶん無精卵だろうけど)の冥福を祈ります。なむー。